高校数学でわかる統計学(講談社ブルーバックス)
ISBN978-4-06-257757-1 2012年2月発行
第1章 サイは投げられた!―期待値と分散
第2章 2つの確率変数―独立と共分散
第3章 グラフの近似―回帰分析
第4章 分布の女王、それは正規分布
第5章 視聴率20%は本当か―二項分布が問題を明らかに
第6章 標本の統計学―母集団にどう近づくのか
第7章 区間推定と仮説検定―探偵のように
第8章 正規分布の惑星たち―x2分布と適合度検定
第9章 正規分布のプリンス、それはt分布
第10章 母なる関数とは
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はじめに
確率統計学は、今や理系、文系にかかわら ず広い分野で必須の学問です。産業界では、工業製品の生産管理や商品の在庫管理などで必要とされていすし、経済学、社会学、心理学などのいわゆる文系の学 問分野でも広く需要があります。今、本書を手にとっている多くの方々も、何らかの意味で統計学を学ぶ必要性を感じていることでしょう。
さて、そのように重要な確率統計学です が、勉強を始めてみたものの、その数学の難しさにつまずいてしまった方は少なくないと思います。また、修得したつもりでも「本当に理解できているだろう か?」と自問自答してみると、小さくない疑問が浮かび上がる方もいらしゃることでしょう。統計学を理解するための数学のレベルはかなり高いのです。
本書は、これから統計学を学び始める方々 や、一度統計学の学習を試みてつまずいてしまった方々に、高校数学の知識だけで「本格的な統計学」を理解していただくための試みです。ところどころ数学の レベルが上がるところがありますが、紙とペンを用意して手計算で確かめていただくと、理解が容易になることでしょう。本書を読破して、「おわりに」までた どり着いたとき、統計学の知識に基づく新たな世界が見えてくることを期待しています。
それでは、統計学の旅に出発しましょう。
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エクセルファイル
■回帰分析
■正規分布
■カイ二乗分布
■t分布
■分散分析