高校数学でわかる複素関数(講談社ブルーバックス)

ISBN-13: 978-4065163955 2019年6月発行
 

 

2乗すると-1になる数の存在を信じることによって、虚数と複素数の数学が始まりました。この2乗すると-1になる教は虚数単位と名付けられ、アルファベットのiで表されます。複素数は実数と虚数の足し算で表される数で、この複素数の変数を持つ関数を複素関数と呼びます。複素関数は物理学や工学においては波を表すのに非常に便利であり、数学においては実数関数の積分に役立つという利点があります。したがって、複素関数の微分と積分に関わる数学は、通常は大学の理系学部では1年生か2年生の必修科目になっています。しかし、その修得は容易ではなく、諦めてしまう学生は少なくないようです。本書は、「複素数っていったい何?」という読者もついていけるよう、可能な限りやさしい解説に挑戦しました。複素関数の微分や積分がどのように振舞い、どのように役に立つのか、少しでも理解していただけることを期待しています。
それでは、複素開数の微積分を身につける旅の第一歩に踏み出しましょう。
 
訂正
(1刷)